「あれ、なんか最近、資産めちゃくちゃ増えてない?」
僕がNISAを始めて3〜4年が経過したころ、資産が加速するのを実感しました。
いわゆる「複利」の効果です。
でも、NISAを始めてからしばらくは、複利のパワーを感じることができませんでした。
入金額がまだ少なかったからです。
では、資産がいくらくらいになれば、複利効果を感じることができるのでしょう?
こんにちは、18年勤めた県庁を早期退職し、主夫FIRE生活中のなおです!
この記事でわかること
- 複利を「肌で感じる」ようになるのは、資産がいくらの頃か(結論:1000万円あたり)
- 1000万円を超えてから、お金の増え方・1日の値動きがどう変わったか
- 資産が増えると、働いて得るお金の価値はどう変わるのか(でも暴落時はむしろ効く理由)
- 「r>g」を家計で体感し、実際に会社を辞めるまで
- 複利の実感は「上げ相場が見せた顔」でもある、という正直な注意点
こんな人に読んでほしいです👇
- 「これから投資をはじめようか」と悩んでいる人
- 「NISAをはじめたけど、イマイチ資産の増加を感じられない」という人
それでは、いってみましょう😄
頭ではわかっていたのに、まるで実感がなかった(〜1000万円)

ここで、一応「複利」について簡単な説明をしておきます。
複利というのは、ざっくり言うと「増えたお金が、さらにお金を生んでくれる」仕組みのことです。
複利のイメージ(年5%で運用できたとすると)
100万円 →〔+5%〕→ 1年後 105万円
翌年は、この105万円に5% → 増えるのは5万円ではなく 5万2,500円
利益が、また次の利益を生む。だから増える額そのものが、だんだん大きくなっていきます。
よく雪だるまにたとえられます。
最初は手のひらサイズの雪玉でも、転がし続けるとくっつく雪の量がどんどん増えていって、後半は一気に大きくなる。
あのイメージですね。
そしてポイントは、時間をかけるほど効いてくるということ。
長く持てば持つほど、雪だるまが大きくなってからの「転がり」を味方につけられます。
「投資は若いうちから始めたほうがいい」とよく言われるのは、これが理由です。
ちなみに:これは「株式インデックス」の話です
ここで言う複利は、株式のインデックスファンド(全世界株や米国株)のように、生み出した利益が、また次の利益を生んでいくタイプの商品の話です。金(ゴールド)のように、それ自体は利益を生まず、ただ値段が上下するだけのものは、同じようには増えていきません。
このへんの理屈は、僕も投資を始める前から知っていました。
でも正直、投資を始めてしばらくは、複利の手応えを感じませんでした。
理由は単純。
入金額が小さいうちは、株の値上がりなどたかが知れているからです。
はじめて株なり投資信託を買うときって、小額から入る人が多いと思います。
最初は10万円入れるのも、おっかなびっくりでした💦
でも10万円ぶんしか株を持っていない場合、1%値上がりしても増加額は たったの1,000円(10万円の1%=1,000円)。
(まぁそれでも、はじめたての頃はちょっと嬉しいんですけどね、笑)
コツコツ積み立てしていくと、元本が増えるぶん、見かけ上の数字は当然増えるんですけど、最初のころの利益はたかが知れてる。
勇気をだして買っているわりには、メリットを感じづらい。
なんなら短期的には下落することも普通にあって、ガッカリしてしまう。
たった数か月〜数年で投資をやめちゃう人が多いのは、このあたりが理由な気がします。
じゃあ、どのくらい続けたらメリットを感じられるのか?
1000万円を超えたあたりで、お金の増え方が明らかに変わった

僕の場合は、運用資産が1000万円を超えたあたりで、数字の増加スピードが加速してくるのを感じました。
資産1000万円までの道のり
- 2022年:下落相場を耐える
- 2023年:資産が回復
- 2024年:はじめて運用資産が 1,000万円に到達 🎉
相場の調子が良かったことも手伝って、それまでとは明らかにお金の増え方が変わりました。
10〜20万円の増減が、気づけば「普通」になっていた
最初はびっくりしました。
1日で10万円、15万円と資産が動く日が、珍しくなくなってきたんです。
相場が大きく動いた日には、20万円。
たまに30万円動くこともありました。
増えれば嬉しいし、減ればソワソワする。
でも、それが何度も続くと、人って慣れるんですよね。
マイナス15万、20万の日でも、「まあ、こういう日もあるよね」と受け流せるようになっていきました。
このあたりで、ようやく「複利ってこれか」という手応えが出てきました。
自分が入金する額よりも、相場が動かす額のほうが大きくなってきた——そんな感覚です。
なぜ「1000万円」なのか
さっき、10万円が1%上がっても1,000円だ、という話をしました。
ここがポイントで、上がり幅の「1%」自体は、別に変わっていないんです。
変わったのは、元になるお金の大きさのほう。
同じ「1%」でも、土台が変われば…
- 10万円の1% = 1,000円
- 1000万円の1% = 10万円(2%動けば 20万円)
さっき書いた「1日に10〜20万円動く」というのは、まさにこれですね。
同じ値動きでも、土台が大きくなると、こんなに違ってくる。
補足:振れ幅は持っている商品で変わります
僕は値動きの大きめな商品も多めに持っているので振れ幅も大きめですが、全世界株や全米株など、比較的おだやかな商品が中心の人は、同じ資産額でももう少し小さくなります。
しかも、これは僕だけの感覚ではないみたいです。
投資をしている人の体験談でも、金融機関の解説でも、「1000万円を超えたあたりで複利を実感した」という声はよく見かけます。
たぶん、多くの人にとって、このあたりが「値動き、大きくなってきたな〜」と体感できるラインなんだと思います。
もう少し踏み込むと、こういうことです。
お金を増やす「エンジン」が切り替わる
- 資産が小さいうち → 増える理由のほとんどは 自分の入金
- 資産が大きくなると → 市場が生んでくれる利益(1000万円なら、年5%でも50万円)のウェイトが増す
お金を増やすエンジンが、自分の財布から、市場そのものに切り替わっていく感じです。
「0円→1000万円」よりも「1000万円→2000万円」のほうが早かった、なんて話もよく聞きますが、これも同じ理屈ですね。
安定収入の「相対的な価値」が、だんだん下がっていった
資産が増えていくと、もうひとつ、自分でも意外な感覚が出てきました。
働いて得るお金の「価値」が、なんというか、相対的に下がっていったんです。
1日で月収分が動く、という体験
資産が1500万円くらいになると、また景色が変わりました。
1000万円のころは「たまに」だった30万円の値動きが、珍しくなくなってきたんです。
1500万円の2%は、ちょうど30万円ですからね。
相場がよく動く時期だと、30万円くらい動く日が月に何回かある、という感覚です。
ときには、1日の増減が、僕のひと月の手取りを超えることもありました。
これ、けっこう複雑な気持ちになります。
1ヶ月まじめに働いて稼いだ給料の手取りと同じくらいの額が、自分が何もしていない1日のあいだに、増えたり減ったりする。
そうなると、よくも悪くも、働いて稼ぐことの手応えが、だんだん薄く感じられてくるんですよね…
ちなみに今では、1日で最大100万円くらい増える日もあれば、同じくらい減る日も。さすがに金額の感覚がちょっとバグってきます(笑)
でも、それは弱みじゃなかった——給料は「相場が荒れても値段が変わらない」
ここだけ読むと、「働く価値が下がるなんて、なんか虚しいな」と思うかもしれません。
でも、一概にそうは言えません。
安定した給料には、株にはない強みがあるからです。
それは、相場がどれだけ荒れても、給料の値段は変わらないということ。
株価が半分になっても、来月の給料が半分になったりはしませんよね。
当たり前のようですけど、これがけっこう大きい。
というのも、暴落で資産がガッツリ減っているときこそ、毎月決まって入ってくる給料が効くんです。
暴落のとき、給料があると…
- 安くなった資産を、慌てて売らずに済む
- それどころか「安くなった今こそ買い増しだ」と、攻めに出る余力にもなる
これが、働きながら投資をすることの強みだと思います。
働いて増やす速度を、市場が増やす速度が追い抜いた

さっきは「1日で月収分が動く」という、いまの体感の話でした。
これを、僕がまだ公務員として働いていた時期にまで広げてみると——もっと不思議なことが起きていました。
ここまでの感覚を、ちょっとカッコつけた言葉で言い換えると、「r>g を肌で感じた」ということになります。
r>g とは?(経済学者トマ・ピケティ『21世紀の資本』)
- r = 資本(お金)が生み出す富
- g = 労働(働くこと)で得る富
ざっくり言うと「r > g」=資本が生む富のほうが、労働で得る富よりも速く増えていく、という考え方です。
正直に言うと、これを自分の家計にそのまま当てはめるのは、本当はちょっと乱暴です。
ピケティが言っていたのは社会全体の話で、「資本のほうが速く増えるから、放っておくと格差が広がっていくよ」という、もっと大きなスケールの話なので。
一個人の家計の出来事と並べるのは、厳密にはちょっと違います。
それは分かったうえで、でも、僕が肌で感じた感覚は、まさにあの式そのものでした。
自分が働いてコツコツ積み立てる速さよりも、市場がお金を増やしていく速さのほうが、上回っていく。
「いや、資本主義ってすごいな」と、素直にそう思いました。
しかもこれ、退職してからの話だけじゃないんです。
一番びっくりしたこと
まだ公務員として働いていて、給料を満額もらっていた時期でも、相場がいいときは 資産の増えが、給料を超える月があった。
働いて稼ぐお金という、自分にとって一番大きな「稼ぐ力」があった状態でも、市場のほうが勝つ瞬間があった。
あれ、もしかして、働いて稼ぐことだけに頼らなくても、なんとかなるんじゃないか?
これは、僕にとってかなり大きな変化でした。
そして実際に、僕は県庁を早期退職する決断をしたわけです。
(理由は他にもありましたけどね。詳しくは過去記事で)
ただし、これは「上げ相場が見せてくれた顔」でもある
ここまで読んで、「複利ってすごい、よし自分も!」と思ってくれた人がいたら、最後に一つだけ、言っておきたいことがあります。
ここまで書いてきた「複利を実感した」という話は、上げ相場が見せてくれた顔でもある、ということです。
もし僕が、同じ1000万円を、上がっている相場じゃなくて暴落相場で迎えていたら、たぶん感じ方は真逆だったはずです。
「複利ってすごい」じゃなくて、「うわ、こんなに減るのか…」って、毎日ゲンナリしながら口座を眺めることになっていたかも😂
正直に言うと
ここまでの「複利ってすごい」という僕の実感は、上げ相場にゲタを履かせてもらった部分も大きいと思います。そこは少し差し引いて読んでもらえたら嬉しいです。
ただ、資産形成期において、下落もしくは暴落相場はわるいものとは限りません。
株を安く仕込むことができるので、積み立て初期においてはむしろおいしい。
のちに来るであろう上昇相場に備えて、安い時期にコツコツ積み立てるのが◎。
そのぶん複利パワーが効きやすくなります💪
📎 関連記事:取り崩すフェーズは、話が変わります
退職後の資産取り崩しフェーズにおける下落・暴落局面は、また向き合い方が変わります。
👉 資産の取り崩し方|FIRE後の「必要なときに、必要なだけ」手動で売る
まとめ:複利は「時間」と「相場」の合作だった
長くなったので、まとめます。
この記事のまとめ
- 入金が主役だった頃:増えるのはほぼ「自分が入金したから」で、複利の実感はなかった
- 1000万円で体感:土台が大きくなって値動きが「体感できる大きさ」になり、複利を肌で感じた
- 安定収入は暴落で効く:働いて得るお金の相対的な価値は下がったが、暴落のときほどその安定収入が効く
- r>gを家計で体感:働いて増やす速さを、市場が増やす速さが追い抜いた
- 上げ相場の顔:ただし、それは上げ相場が見せてくれた顔でもある。取り崩すフェーズに入ると話が変わる
最後に、誤解してほしくないので書いておきますね。
「だからみんな今すぐ会社員・公務員を辞めよう」と言いたいわけでは、まったくありません。
安定した収入は、立派な強みです。
暴落のときに慌てずに済むのも、安く買い向かえるのも、その給料があるからこそ、ですから。
僕自身、「辞めても、なんとかなるかもな」と思えるようになったのは、よくも悪くも、大きな変化でした。
働いて稼ぐお金の安定感は、もちろん心強い。
でも、そこ「だけ」に頼らなくてもいい、と思えるようになった。
その感覚を持てたことが、複利が僕にくれた一番大きなものだったのかもしれません。
複利は、魔法ではありません。
「時間」と「相場」がいっしょに働いて、じわじわ効いてくるもの。
これからその効き目を実感していく人にとって、この記録が少しでも参考になればうれしいです😄
※この記事は、筆者なお自身の体験と判断をもとに執筆しています。文章の編集・校正にAIを活用していますが、内容の最終確認は筆者本人が行っています。
※本記事は特定の投資手法や金融商品を勧めるものではありません。最終的な判断はご自身の状況に合わせて行ってください。

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