FP2級を取りに行った理由|元公務員の主夫が「肩書がない」と思い知った日

FP2級、合格基準をクリア 主夫FIRE体験談
友人

友人

「う~ん、なおの言うこともわかるけど、FPさんに相談してみようかな」

友人にそう言われたとき、僕は黙るしかありませんでした。

数か月前、友人との会話の中で資産形成の話題が出たときのことです。
友人は将来のお金の準備として、NISAで投資するか、貯蓄型の保険に入るか迷っていました。

僕は圧倒的NISA派です。
自身がNISAで資産を増やしてきた経験もあったので、「おれなら絶対NISAをやるわ!」と、強くNISAを推しました。

でも、その場で重みを持ったのは、僕の意見ではなく「FPさん」の存在でした。

正直、悔しかった。
一方で、当然だとも思いました。
ちょっと投資をかじっている友人(僕)よりも、FPの肩書をもっている専門家の意見を聞きたいと思うのは、当たり前のことです。

――そして先日、FP2級試験を受けて、合格点をクリアしました。

試験直後のスコアレポートは45点。
合格基準の36点を超えています。
(正式な合格発表は2026年10月16日です)

今回は、FP資格試験を受けようと思った経緯、受験までの勉強方法、苦労したことなどを書いていきます。

話が前後するので、先に時系列だけ置いておきます。

時期 できごと
2025年3月 18年勤めた県庁を退職
2025年6~8月 FP3級の実技に2回落ち、3回目で合格
2026年5月 本ブログを立ち上げる
2026年8~9月 FP2級の実技は合格。学科は29点から45点へ

① なぜFP資格が必要だと思ったのか

自宅の机で金融系ライティング案件を探す男性

TRIGGER 01案件が取れない金融系ではFP資格を持つ応募者が珍しくなかった
TRIGGER 02肩書の差友人の「FPさんに相談する」の一言が残った
TRIGGER 03ブログの蓄積記事を書くために調べた知識が過去問でつながった

本ブログの記事を読んでもらってもわかるとおり、僕は「お金」まわりの情報に強く関心があります。
「仕事を辞めたい」と思った頃から、資産形成の勉強を続けてきました。

2025年3月に18年間勤めた県庁を退職し、主夫業をメインにしながらフリーランス活動を開始。
せっかく学んだ「お金」の知識を、仕事にも活かせないかと考えました。

ライティングの案件が、まったく取れなかった

現在のブログを始める前から、ウェブライティングや「お金」に関する案件を探していました。
ところがライティングの仕事は競争率が高く、まったくとれません。

応募者のプロフィールを見ると、金融系ではFP2級が珍しくなく、なかにはFP1級を持つ人もいます。
対して僕は、探し始めた当初はお金まわりの資格がなく、ライターとしても駆け出しでした。

その後FP3級は取得したものの、金融系の案件で武器にするには弱い。
「案件をとるには、もう一段わかりやすい肩書がいる」と思ったのです。

友人に「FPさんに相談する」と言われた

友人が言った「FPさん」は、以前から利用していた無料のFP相談の担当者でした。
投資に絶対はないし、人のお金の使い方に口出しもできません。

(当時はFP3級を持っていましたが、肩書としては弱いと感じていました)

でも、僕の本音はこうでした。

なお
FPの"無料"相談って、保険を売るのが目的なんじゃないの?

無料相談のすべてが保険販売を目的としているわけではありません。
ただ、相談者がお金を払わない以上、どこから収益を得ているのかは気になります。

でも、そうは言えませんでした。友人が信頼しているFPのことを悪くは言いづらいし、僕には信頼を得るだけの肩書がなかったので…。

友人がどちらを選んだのかは聞いていません。
それでも「信頼されるには肩書も必要なんだな」と感じ、FP資格を目指すきっかけの一つになりました。

ブログで書いた知識が、過去問で解けた

2026年5月にこのブログを立ち上げ、約3か月で40本ほどの記事を書きました。
制度を調べ直すなかで知識が定着し、試しに解いた過去問にも正解できたのです。

「これはいけるかも!」と思うと同時に、ブログ記事に説得力をもたせるには2級をとっておきたいという気持ちも生まれました。

② その前に――実は3級に2回落ちている

書き込みのある参考書と冷めたコーヒー

順調に進んだように見えるかもしれませんが、僕は3級の実技に2回落ちています。

2025年4月~9月の日本FP協会の合格率は、学科86.31%、実技85.38%。
「これなら受かりそうだ」と油断したのが、よくありませんでした。

1回目:学科は受かったのに、実技で落ちた

試験1週間前に参考書を開き、予想問題を解いても合格点には届きません。
それでも「なんとかなるだろ!」という謎の自信で受験しました。

今振り返ると、まじで何をやっていたんだろうと思います。

それでも学科試験は一発合格。60点満点中42点でした。

でも、同じ日に受けた実技試験が55点
合格ラインの60点に届かず、不合格でした。

計算が必要な問題も多く、表面的な知識しかなかった僕は撃沈しました。

2回目:実技だけ受けて、また落ちた

FP技能検定には一部合格による免除制度があります。
学科だけ合格した場合は、次回以降、実技だけを受けられ、逆の場合も同様です。

有効期限は、合格した試験実施日の翌々年度末までです。

※現在のCBT試験では、受検申請時に一部合格番号を入力するか、予約画面で「自動免除を希望する」を選ぶ必要があります。
何もしなくても自動的に免除されるわけではないので注意。

というわけで2回目は、実技試験だけを受けました。

ところが2回目もそれほど勉強せず、「さすがに受かるだろ」と高をくくっていました。

結果は、55点
なんと、1回目とまったく同じ点数です。

1点も伸びていなかった。

3級の実技は1問5点。合格ラインまであと1問でした。
努力不足が原因とはいえ、このときはさすがにへこみました。

3回目でようやく合格。でも2級は見送った

反省した僕は、3回目の試験前にはそれなりに対策をして、結果は65点
ようやく合格しました。

3級の結果まとめ

実技 1回目55あと1問で不合格
実技 2回目551点も伸びず不合格
実技 3回目65合格ラインを突破

よくよく考えてみれば、受験生の大半はちゃんと準備をして臨んでいるわけで、合格率が85%前後という数字だけを見て判断したのは浅はかでした

3級でここまで苦労した僕には、2級がかなり高い壁に見えました。
自信が持てず、いったん受験を見送ることにします。

③ FP2級はどんな試験か

ここでFP試験について簡単に説明しておきます。
FPとは、ファイナンシャル・プランナーの略で、「お金に関するさまざまな相談に応じる専門家」です。

FP技能士の資格は1級~3級まであり、それぞれ学科試験と実技試験の両方をクリアすることで取得できます。
3級は入門・基礎知識レベル、2級は実務の入り口、1級はプロレベルとされています。

金融機関や保険業界にいる人が保有していることが多いようです。

FPでないとできない仕事、いわゆる独占業務はありませんが、一定の金融知識があることの証明にはなります。
つまり「お金に詳しい人」という信頼を得るのに役立つというわけです。

僕の場合は主に、ライティングの仕事を得るため。そして、お金系のブログ運営で記事に説得力をもたせるためです。

2級の試験内容(日本FP協会・2026年度)

学科試験 実技試験(資産設計提案業務)
出題形式 多肢選択式・60問 多肢選択式+記述式・40問
試験時間 120分 90分
合格基準 60点満点中36点以上(60%) 100点満点中60点以上(60%)
受検手数料 5,700円 6,000円(同時受検は11,700円)

学科と実技は別日程で申し込めます(CBT方式)。

④ 2級の勉強法:参考書ではなく過去問から入った

タブレットと参考書で過去問を解く男性の手元

過去問を解くまず問題に触れる
解説を読むわからない点を絞る
参考書で確認必要な箇所だけ戻る

ブログ運営により得られた知識があったとはいえ、2級試験は甘くありません。
参考書を購入し、問題を解こうとするも、最初はほとんどわからず愕然としました。

参考書を一から読み進めていくのは性に合わなかったので、最初から過去問に取り組み、問題解説を見ても意味がわからない場合だけ参考書の詳しい解説を見るというやり方をとりました。
その方が、覚えるべきポイントを効率的に学べると思ったのです。

僕が学習に活用させてもらった参考書やウェブコンテンツをリストアップしておきます。

教材 使い方 費用
FP2級過去問道場(FP2級ドットコム) 主軸。ひたすら過去問をまわす 無料
FP2級・AFP 合格のトリセツ 速習テキスト 2026-27年版 過去問でわからなかった内容の確認用 2,200円
スッキリとける過去+予想問題 FP技能士2級・AFP 2026-2027年版 実力チェック 2,090円
YouTube「ほんださん」 移動中・家事中にラジオ代わり 無料
YouTube「なかちの解説チャンネル」 同上 無料

買ったのは書籍2冊だけで、あとは無料です。
過去問道場もYouTubeもお金はかかりません。

※書籍リンクは楽天アフィリエイトです(PR)。

基本は過去問道場で過去問をまわし、わからない内容はテキストで確認。移動中や家事中はYouTubeをラジオ感覚にして勉強。過去+予想問題で、自分の実力を確認。

得意分野と苦手分野が、はっきり分かれた

勉強していて気づいたのは、分野による差がはっきりしていたことです。
NISAをはじめとする投資経験のおかげで、「金融資産運用」分野は得意でした。

一方で、特に経験のない不動産分野相続・事業承継分野が苦手でした。
問題に出てくる用語自体がわからないことも多く、読むだけで時間がかかる。

イメージもしにくい

体験して身についた知識は強い、と実感しました。

⑤ 1回目は学科29点で撃沈、1か月後にリベンジ

学科 1回目29 / 60
学科 2回目45 / 60
合格ラインは36点。1か月で16点伸びました。

過去問の正答率が6割を超えてきたころ、「よし、いける!」と思って受けた、2026年8月の1回目の試験。

実技は100点満点中63点で、ギリギリ合格。
ところが、学科試験がまったくふるわず、60点満点中29点。
出た問題はふだんやっているものよりだいぶ難しく感じ、ボロボロでした(泣)

それでも負けじと過去問を繰り返し、1か月後に再挑戦。
実技はすでに受かっているので、今度は学科だけ
結果は45点で、見事合格ライン超えでした!

学科・実技とも必要な点数に届きました。
あとは10月16日の正式発表を待つだけです。

⑥ 試験を終えて、何が変わりそうか

試験を終えて窓の外を見つめる男性

これまで知識や投資経験はあっても、それを外から確認できる肩書がなかった
これから正式な合格後は、資格必須の案件にも応募できる

必要な点数に届いたことで、金融知識の土台が少しずつできてきたと実感しました

なんなら妻とお金をめぐって意見の食い違いが起こったときも、以前より自信をもって主張できそうです。まぁ説得できるかはまた別問題ですが(笑)

正式に合格すれば、フリーランスとして応募できる仕事も増えます。
金融系の記事やYouTube台本には、FP資格の保有が必須条件の案件があるからです。

もちろんそんなに簡単なことではないでしょう。
FP資格保有者は増えてきていますし、競争相手のなかにはFP1級を持つ人もいる。

それでも、僕のように公務員退職→主夫兼フリーランスという人は少ないと思うので、資格と経験のかけ合わせでアピールしていこうと思います。

⑦ FP2級を学んでも、お金のことが全部わかるわけではない

EXPERIENCE経験から語れる公務員の退職、家計管理、NISA
HOLDING保有経験はある金、債券、ビットコイン
UNEXPLOREDまだ未経験不動産投資など

試験で点を取れても、お金に関することを何でも説明できるわけではありません。

NISAをはじめとする投資経験はありますし、金や債券、ビットコインも保有しています。
ただ、持っていることと、専門家として詳しいことは別です。

不動産投資にいたっては、経験すらありません。

むしろ勉強したことで、「自分がわかっていない分野」が以前よりはっきりしました。
FP2級は、金融全般の専門家になった証明ではなく、幅広い基礎知識を一度体系的に学んだ証明だと、僕は捉えています。

まずは、公務員の退職、家計管理、NISAなど、自分の経験を根拠に書ける分野から仕事につなげる。そのうえで、少しずつ守備範囲を広げていくつもりです。

⑧ 1級試験は受けないのか?

01 受験資格金融分野の実務経験がなく、現時点では学科試験の要件を満たさない
02 合格率学科は10〜15%前後。長期の対策が必要
03 時間と費用実技だけで2級の約3〜5倍。今の自分には優先順位が低い

今のところ、1級へ進むつもりはありません。
理由は、受検資格・難易度・費用の3つです。

きんざいの例では、官公庁の福利厚生や金融・財務・経理担当も実務経験に該当する可能性があります。
財政課や会計、共済の担当だった公務員なら、そのまま当てはまるかもしれません。
これはちょっと意外でした。

ただ、僕が18年間勤めたのは金融と関係のない分野でした。

直近の2026年5月の学科合格率は12.41%(3,488人中433人)。
1級実技の受検料も20,000円(日本FP協会)、28,000円(きんざい)かかります。

実務経験がなくても、AFP登録後にCFP資格審査試験6課目へ合格するルートはあります。
とはいえ、時間も費用もかかるため、今の僕には優先度が高くありません。

「1級」という響きは魅力的です。
今後、仕事で必要だと判断したときに改めて考えます。

⑨ まとめ

FP2級は、持っていれば安泰といった資格ではありません。
独占業務もないし、保有者も増えている。

それでも取りに行ったのは、県庁を辞めたあと、金融分野で自分の知識を示せる肩書がなかったからです。
友人に「FPさんに相談してみようかな」と言われて何も言えなかった経験も、背中を押しました。

正式に合格すれば、これまで応募できなかった案件にも手を挙げられます。
まずは10月16日の発表を待ち、その後、この資格を仕事につなげるところから始めます。資格を「肩書」で終わらせず、実績につなげる
この記事は、筆者なお自身の体験と判断をもとに執筆しています。文章の編集・校正にAIを活用していますが、内容の最終確認は筆者本人が行っています。

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