専業主夫になりたい人へ|辞めて後悔はない。でも思っていたのとは違った

専業主夫、後悔は? 主夫FIRE体験談

「お仕事は、何をされているんですか?」

主夫になって1年半。
いまだに、この質問への答えに迷います。

なおなお

主夫、無職、自営、フリーランス。
どれで答えるのがいいのか、一瞬考えてしまうんです。

僕は18年勤めた県庁を、2025年3月に辞めました。
今は、教員の妻が外で働き、僕は家のことをしながら、ライティングの仕事も少ししています。

心底辞めたかった仕事なので、辞めたこと自体に後悔はありません。

でも、主夫としての暮らしは、思っていたのとは少し違いました。

主夫になってみて分かったこと、とくに「なったあとに残る壁」を話します。
主夫になるかどうかを考えている人の、参考にしてもらえたらうれしいです。

この記事でわかること
  • 主夫になるとき、家族にはどう伝えたか
  • 主夫になってから増えた「人の目」
  • 「お仕事は?」に、うまく答えられない理由
  • 仕事を辞めても消えなかった「引け目」
  • それでも主夫を選ぶなら、先に確かめたいこと

家族への説明は、何年もかけた「プレゼン」だった

ノートPCとノートを前に家計について話す夫婦のイメージ

主夫になりたい人がまず気になるのは、パートナーにどう伝えるかだと思います。

僕は、何年も前から妻に「いつか辞めたい」と話していました。
そのうえで、家計の数字をちょくちょく見せていました。

妻に見せ続けたこと
  • 投資の資産が、着実に増えていること
  • 共働きでなくても、家計が回ること

言ってみれば、何年もプレゼンし続けていたようなものです(笑)

妻はもともと、自分で働き続けるつもりの人でした。
だから「まぁ、なんとかなるだろう」と受け止めてくれたようで、納得してもらうのに時間はかかりませんでした。

ただ、これはたぶん珍しいケースだと思います。

パートナーが働き続けたい人で、しかも家計の数字がそれなりに整っていた。

そうでなければ、すんなりとはいかなかったはずです。

本当に気を遣ったのは、職場に伝えるとき

2024年9月、上期を振り返る面接のとき、上司に辞めたいと伝えました。
まさか辞めるとは思われていなかったようで、ずいぶん驚かれました。

辞める理由の説明にも、気を遣いました。
僕は体調のこともあったので、それを中心に話すと説明しやすかった、というのが正直なところです。

職場の先輩方に伝えるときも同じでした。
しかも、辞めると決めてから実際に辞めるまでの数か月は、引き継ぎでとにかく忙しかった。

残った有休をとる余裕なんて、ほとんどありませんでした。

一方で、親への報告は思っていたより楽でした。

親への報告
  • 自分の両親:「もったいない」と言われたくらい
  • 妻の両親:妻が先に伝えてくれていたので、報告はあっさり

退職を伝えてから最終出勤日までの流れは、公務員を辞めるまでの半年にまとめています。

主夫になって増えたのは「人の目」

昼間の住宅街でジョギング中に近所の人と挨拶する男性のイメージ

近所には、自分から積極的に報告することはしませんでした。
県庁の先輩だったご近所さんに報告したくらい。

でも、気づく人は気づいていました。
自分からは言っていないのに、「仕事やめたん?」と聞かれたのはさすがにびっくりしました(笑)

まぁ日中家にいるのはすぐバレるし、前から「辞めたい」と言っていたから、そこから察したのでしょう。

一度知られれば、広まるのは早いものです。

自分から説明する手間がはぶけたのは、よかった。
ただ、「暇してるんだろうな」と思われているかも、と考えると、少し抵抗がありました。

ちょうどその頃、健康のためにと昼間に家の周りを走っていたら、後日、近所の方にこう声をかけられました。

「昼間、走ってましたね」と。

悪気のない、ただの世間話です。

でもそれ以来、なんとなく昼間に走りづらくなりました。

なおなお

誰にも責められていないのに、勝手に気にしてしまう。
主夫になって増えたのは、こういう「人の目」でした。

「お仕事は?」に、うまく答えられない

冒頭の質問に戻ります。
仕事を聞かれたとき、答え方は大きく3つあります。

肩書き答えにくい理由
無職さすがに重く、相手も反応に困る
主夫相手が「なんで?」という顔になる
自営・フリーランスほとんど稼げていないので、名乗るのは気が引ける

これまでは、「主夫」と答えることが多かったです。
きちんと稼げていれば、「フリーランス」と言うと思います。

稼げていないコンプレックスは、けっこう強いです。

お金の問題というより、ほとんどは世間体のためです。

公務員は、辞める前に次の肩書きをつくれない

会社員なら、働きながら副業を育てて、軌道に乗ってから辞めることもできます。
そうすれば、辞めた日から「フリーランス」と名乗れます。

でも、公務員の副業は許可制で、自由にはできません。

辞めた日に手元にある肩書きは、「無職」か「主夫」しかなかったんです。

辞めたあとに「肩書がない」と思い知り、FP2級を取りに行った話も書いています。

ブログのことも、お金のことも言えない

「家で仕事もしています」と答えることもあります。
でも結局、「どんなお仕事ですか?」と聞かれると答えにくいんですよね。

このブログには、資産額まで書いています。
知り合いに見られるわけにはいかないので、「ライティング」や「動画編集」とぼかしています。
(動画編集も、何度か仕事として請け負ったことがあります)

なおなお

ブログでは全部打ち明けているのに、そのブログこそ、リアルでは言えないんですよね(笑)

お金の話も、まわりにはなるべくしないようにしています。

「なんで仕事やめたの?」と聞かれたときは「体調の問題で…」と答えることが多い。
(体調が悪かったのは本当です)

まぁ辞めた理由を正面から聞かれることは、意外と少ないですけどね。
たぶん、触れちゃいけないと気を遣ってくれる人が多いんだと思います。

「経済的に余裕ができたから辞めた」と言えれば、もっと理解してもらいやすいのかもしれません。

でもさすがにストレートには言いにくい。
「お金がある」ことを人に言わない方がいいと聞くし、そのとおりだと思うからです。

仕事から解放されても、価値観からは抜け出せない

自宅の机に置かれたノートPCとノート、ペン、コーヒーのイメージ

辞めたことに、後悔はありません。

家族と過ごす時間は、確実に増えました。

それでも、思っていたのとは違う、と感じることがあります。
「外で働いていない」ことへの引け目は、今も消えていません。

たとえば、FIRE系のYouTube動画をよく見るのですが、自分とのギャップを感じます。

※FIREとは、資産などで生活費をまかなえる状態をつくり、早期退職することです。

副業や事業で成功してから辞めた、キラキラした人が多い印象です。

お金だけでなく、自信も持っているように見えます。

一方僕は、節約と投資で一定の資産をつくれたとはいえ、自分の力でまともに稼げていません。

今の生活も、妻の収入にたよっている。

つまり自力でFIREできているわけじゃない。

いくら家計が安定しているとはいえ、稼げていないというコンプレックスはあります。

正直なところ、退職前は、「少なくとも月5万は稼げるだろう」という謎の自信がありました。

ところが、いまだにせいぜい月2~3万円。

「甘くない」とわかっていたつもりが、その「甘くない」ラインの想定すら甘かったみたいです😂

ここも、仕事を辞めたあとの「思っていたのと違う」と感じた大きな部分です。

答え方については、最近こんなことがありました。

子どもの習い事の先生に「お仕事は何をされているんですか?」と聞かれたんです。
いつも僕が夕方5時台に子どもの送迎をしているので、どうやって仕事と両立しているんだろう、と思われたみたいです。

一瞬どう答えようか迷って、
出てきた答えは「自営でやってます」でした。

今までであれば、たぶん「主夫」と答えていたと思います。

もちろん「主夫」と答えてもよかったのですが、「自営」の方がその場をいい空気で乗り切れると思ったんです(笑)

「自営」とか「フリーランス」と言えるようになったきっかけは、最近ライティングの仕事を継続的にもらえるようになったこと。
大した稼ぎでないとはいえ、それで少しだけ自信が持てるようになったのです。

なおなお

本当は、稼げていなくても「自営」や「フリーランス」と名乗っていいんだと思います。
でも僕は、多少なりとも収入がないと、やっぱり言いづらいんですよね。

ささやかな収入でも、答え方は変わる。

稼いでいるかどうかを気にしているのは、まわりより、むしろ僕のほう。

世の中の「働くことに価値がある」という感覚から、自分自身が抜け出せていないんです。

「非常勤で働こうかな」と考えることもあります。

本音を言えば、お金のためというより、肩書きと世間体のためです。

仕事から解放されても、価値観からは抜け出せない。

そう実感しているこの頃です。

結論:続けられる仕事を手放すことには、慎重に

「専業主夫になりたい」と思っている人に伝えたいこと。

続けられる仕事を手放すことには、慎重になったほうがいいと思います。

僕は心底辞めたい仕事だったので、後悔はしていません。
あのまま働き続けたら、ぶっ壊れていたかもしれないので。

家計が成り立つことと、稼げていない自分に納得できることは、僕の中では別でした。

だから、今の仕事を続けられるなら、辞めたあとの自分の気持ちも含めて考えてほしいと思います。

主夫になって1年半の、今の本音です。

それでも主夫を選ぶなら、先にこの3つを確かめておくのがおすすめです。

主夫になる前に確かめたい3つ
  • パートナーの収入と資産で、家計が回り続けるか
  • パートナーが、この先も働き続けたいと思っているか
  • 思うように稼げない期間が続いても、主夫として暮らしたいか

この3つにうなずけて、今の仕事を続けるのが心底イヤなのであれば、主夫はきっと悪くない選択です。

なおなお

主夫になって1年半。今も「お仕事は?」には詰まります。
それでも、この暮らしを選んだことは後悔していません。

この記事は、筆者なお自身の体験と判断をもとに執筆しています。
文章の編集・校正にAIを活用していますが、内容の最終確認は筆者本人が行っています。

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