公務員の共済貯金は”ずるい”? 元公務員が、余剰資金をNISAに回す理由

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「公務員の共済貯金って、ずるいよね」

そう言われることがあります。
給与天引きで、銀行より高い利率で勝手に貯まっていく——民間にはない制度です。

先に言っておくと、僕はこの制度を否定する気はまったくありません
むしろ、預金としては確かにいい。

民間の銀行にただ寝かせておくくらいなら、共済貯金に入れておくほうがいい——そう思います。

ただ、ここからが本題です。

預金として優秀」なのと、「余ったお金の置き場所として最適」なのは、別の話。

僕は元公務員(県庁に18年いました)で、結局こう考えるようになりました。

共済貯金があってもなくても、余剰資金はなるべくNISAに回す。

この記事でわかること

  • 共済貯金が「預金としては優秀」な理由と、見落としがちな注意点
  • 共済貯金が無い職場もある、という当事者の実話
  • 元公務員の僕が、財形を全額解約してNISAに移した理由
  • 「貯めるなら共済貯金、増やすならNISA」という土俵の分け方

共済貯金は「預金」としては、確かに優秀

貯金箱とコイン――手堅く貯まる預金のイメージ

まず、共済貯金が“ずるい”と言われる理由は、シンプルです。

  • 利率が高め:銀行の普通預金が年0.3%前後(2026年8月から大手0.4%)に対し、共済貯金は組合により0.4〜1.5%ほど。高めの組合ならまだ有利です。ただ、日銀の利上げで“金利のある世界”が戻った今、その差は昔ほど大きくなく、普通預金0.75%のネット銀行に負ける組合もあります。
  • 手間いらず:給与天引きで、ほっといても先取り貯蓄になる。

この2点だけでも、「ただ銀行に置いておくよりはこっち」と言える場面は多い。

ただし、知っておきたい注意点も2つ

  • ペイオフ(預金保険)の対象外:銀行預金なら1,000万円まで法律で守られますが、共済貯金はその枠の外。組合自身が運用して支払う仕組みなので、銀行預金と“まったく同じ安全さ”ではありません(低金利で運用が苦しくなり、貯金事業を縮小・受付停止した組合もあります)。
  • 預けられる額に上限がある:組合ごとに上限が決まっているのが普通で、いくらでも入れられるわけではありません。

そしてもう一つ。これは見落とされがちですが——共済貯金は、すべての公務員が使えるわけではありません

そもそも貯金事業が無い組合もあるし、雇用形態によっては対象外のこともあります。

何を隠そう、僕がいた県庁には、共済貯金がありませんでした

福利厚生のしおりを見ても、財形やiDeCoはちゃんと載っているのに、共済貯金(積立貯金)の項目はどこにも無い。

18年いて案内された記憶もなく、正直、この制度の存在自体、最近まで知りませんでした。

なお

なお

ためしに妻(同じく公務員)に聞いてみても『共済貯金? 何それ?』という感じで。
公務員でも、知らない人は知らないんですよね。

僕の県庁にあったのは「財形貯蓄」だった

給与天引きでコツコツ積み立てるイメージ

共済貯金の代わりに僕の職場にあったのが、財形貯蓄(財産形成貯蓄)の制度です。

これは共済組合の制度ではなく、国の制度。
民間で働く人も使えるもので、給与天引きで職場が契約した金融機関に積み立てます。

財形は3種類。非課税はそのうち2つだけ

  • 一般財形:使いみち自由。税の優遇はなし
  • 財形年金:年金づくり用。利子非課税の枠あり。
  • 財形住宅:住宅取得用。利子非課税の枠あり。

そして僕がやっていたのは——いちばん地味な、税メリットの無い“一般財形”でした。

入庁してわりと早い時期に、職場で勧められて、何となく始めたものでした。
「天引きされて、貯まっていくならラクだな~」と。

月2万円、ボーナス月には5万円上乗せで、コツコツ十数年。
ほったらかして、気づいたころには440万円ほど貯まっていました

NISAを始めて、財形を全部解約した

お金の置き場所を共済貯金からNISAへ乗り換えるイメージ

でも、投資に興味を持ち、NISAを始めてしばらくしたころ、ふと思ったんです。

「財形を続ける意味あるかな?」

だって、僕の一般財形は非課税メリットが無い。
今の低金利だと、利息もほとんど付かない。

一方NISAで投資をすれば、運用益が期待できて、増えたぶんはまるごと非課税。
元本割れのリスクはあるものの、過去の世界経済は、長い目で見れば成長を続けてきました。

投資に慣れ始めた当時の僕は、余剰資金を1円でも多くNISAに回したいと思っていました。
財形で440万円もの大金を寝かせておくのは、もったいないと考えたのです。

しかも一般財形は、住宅・年金タイプと違って非課税枠が無い代わりに、いつでも自由に解約でき、課税ペナルティもありません。

だから僕は、思い切って一般財形を全額解約しました。
そのお金のほとんどは、NISAの積み立てに回しました。

なお

なお

窓口で『全部解約でお願いします』って言うの、地味に緊張しましたね。

NISAそのものがまだピンとこない人は、先に公務員と新NISAの基本を読んでおくと、この先がスッと入ると思います。

僕がたどり着いた答えは「やっぱりNISA」

NISAで資産が育って増えていくイメージ

ここまで読んで、こう思った人もいるはずです。
「共済貯金が預金として優秀なら、それでよくない?」と。

でも、僕の答えはこうです。

生活防衛資金や、近いうちに使うお金を“預けておく”なら、共済貯金は銀行よりいい。

でも、当面使わない“余剰資金”をどこに置くかと言われたら、僕は断然NISA。

理由はシンプルで、土俵が違うから。

  • 共済貯金は、よくても年1%台。お金が「ほぼ減らない」けど、大きくは「増えない」
  • NISAは値動きがある代わりに、長い目で見れば増える可能性があり、増えたぶんが非課税

仮に——もう一度公務員に戻れて、しかも今度は職場に共済貯金があったとしても。

今の知識を持った僕なら、生活費の数か月分だけ手堅く置いて、余ったお金はやっぱりNISAに回します。

なお

なお

共済貯金が無くて悔しい、とは正直もう思いません。
あってもなくても、余剰資金の行き先はNISAなので。

財形は「無駄」だったのか? ——いや、土台になった

念のため。「財形はダメ」という話ではありません。

正直に言うと、もっと早く投資に回しておけばよかった、という後悔はあります。

でも一方で、天引きで強制的に貯まったからこそ、無駄遣いせずにまとまったお金が残った
そのお金が、そのままNISAの元手になりました。

だから「財形をやっていた時間が無駄だった」とは思っていません。

「投資というものがどうしても肌に合わない/とにかく強制的に貯めたい」という人には、天引きの財形や共済貯金は今でも有効です。

“何で運用するか”で迷っている人は、高配当よりインデックスもあわせてどうぞ。

なお

なお

“使う前に貯まる”仕組みの強さは本物。
ただ、貯まったあと“どこに置くか”は、また別の判断なんですよね。

まとめ|制度をうらやむより、置き場所を自分で選ぶ

今日のまとめ

  • 共済貯金は、預金としては確かに優秀。ただしペイオフ対象外・上限あり・全員が使えるわけではない。“金利のある世界”が戻った今は、銀行やネット銀行との差も縮んできた。
  • 僕がいた県庁に共済貯金は無く、あったのは一般財形
  • そして僕は、NISAを始めてから財形を全額解約し、NISAに移した
  • たどり着いた答えは、「余剰資金はNISA一択」。仮に職場に共済貯金があっても、今の僕なら余剰はNISAに回す。

“ずるい”と言われる制度も、結局は「預金」。

それより大事なのは、自分の手元にあるお金を、今の時代に合った場所に置けているかだと思っています。

「そもそも公務員はFIREに向いているの?」という大きな話は、公務員はFIREに向くかに書きました。
あわせてどうぞ。


※この記事は、筆者なお自身の体験と判断をもとに執筆しています。文章の編集・校正にAIを活用していますが、内容の最終確認は筆者本人が行っています。
※本記事は特定の投資手法や金融商品を勧めるものではありません。最終的な判断はご自身の状況に合わせて行ってください。

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